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【アパレルの闇】差別化できなければ負け

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【アパレルの闇】差別化できなければ負け

アパレルの闇】差別化できなければ負け

こんにちは、以前アパレル会社のEC部門にいたデオナルドです。そこそこ大きくて歴史のある会社だったのですが、売上が伸びず苦戦していました。会社は大きく古くなると体質そのものが進化しにくく、こういうことになるのだなと、反面教師になるような会社でした。社員はいわゆるレームダックだらけだと感じました。

表参道と神戸に本社がある、とまで言えばわかる人も多いかと思うのですが、そこのEC関連の部署に所属していました。アパレルってどこもそうなのかわかりませんが、とにかくブラックというか上下関係が厳しいわりに仕事は忙しく、みんな薄給でした。役職についている人も、正直そこまで羨ましくなるような年収ではなかったです。グループ会社の代表取締役になればだいぶ変わるようですが。

その会社はいつも在庫を抱えることが多く、年に数回MAX90%オフ!みたいな感じでセールを開催するのですが、それでもかなりの量の売れ残りが出ます。もちろんそれらはすべてお金を払って処分業者に処分してもらいます。一部は寄付のようなかたちで洋服を処分しているようですが、ほとんどは「ゴミ」になってしまうのです。

なぜ在庫が多く廃棄になってしまうのか?

これは端的に言えば「経営層がイケてないから」です。あとはグループ会社や部署が乱立してしまって統制がとれておらず、足並みがそろってないことも影響していると感じます。似たようなブランドを複数つくってしまっていることや、店舗を乱立させてきたことも大きな問題です。ここへきて店舗と人員削減に力を入れていますが、それでもまた新しいコンセプトだから、ということで新店の展開も実行しています。
気づかないのでしょうか。あまり過去から学ばない性質なのかもしれません。似たようなブランド(洋服)を作れば結局は価格競争になるので、そうなると資本の大きい他社に負けてしまいます。ファストブランドがなぜ人気なのか、ということを研究したら何かに気づくかもしれませんね。

とはいえ某アパレル会社を馬鹿にしたり見下したりするつもりはありません。会社経営って大変なので。それに一時期は低空飛行だった株価もだいぶ回復したようなので、なんとなくうまくいっているのかもしれません。

他社(他者)と異なるブランドを展開するとか在庫を抱えないようにする仕組みづくりとか、このへんが改善されたらもっと成長するかもしれませんね。これからも日本の企業にはがんばってほしいです。

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