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サバクトビバッタ/次は中国へ

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サバクトビバッタ/次は中国へ

サバクトビバッタ/次は中国へ

 

アフリカで発生したバッタが農作物を荒らし、更に繁殖して中国へ押し寄せている、というニュースを見つけました。タイミング的に対応に苦慮しそうですが、虫の対策となるとタイミングも何もないのかもしれませんね。

ちなみにバッタによる被害を蝗害(こうがい)と呼ぶそうです。

 

アフリカ大陸の東側で大繁殖し、農作物を食べつくしていたサバクトビバッタはパキスタン、インドへ移動して次は中国まで到達するのではないか?と言われています。そもそもサバクトビバッタは食料がなくなると共食いするくらいなので大繁殖しにくいはずなのですが、今回は共食いを避けた個体が存在して、それが繁殖して移動しているのではないか、と仮説を立てる人もいます。

 

どこまで本当かは不明ですが、サバクトビバッタは大きい個体で6~7cmになり、生息している土地の食料がなくなると共食いを割けるために進化し羽が巨大化するとのこと。そして1日に150kmほど移動できるのだとか。着地する際にダメージを受けないよう身体を硬化させることもできるそうです。なんだかすごいですね。進化とはまた違う表現の方が相応しいのかもしれませんが、バイオハザードに出てくるクリーチャーみたいで恐いです…。

 

ちなみに中国ではパキスタンに「バッタ駆除専門家」のチームを派遣しているとのこと。殺虫剤?バッタの天敵??と思っていたら後者の方で、なんとアヒル10万羽だそうです。まったくイメージないですが、アヒルは1日で200匹程度のバッタを捕食できるのだそうです。そしてバッタを食べたアヒルは人間の食卓にも並ぶそうで、コスパも良いのだとか。見た目かわいいのにバッタ食べるんですね、アヒル…。

 

殺虫剤だと環境汚染や人間への影響が懸念されるので、アヒルが蝗害を駆逐してくれるなら頼もしいですね。

 

日本に直接の被害が出ることは考えにくいですが、すでに食料危機を迎えている東アフリカのこともあり、中国が被害に合うと、そこから派生してアメリカや日本などの世界各国が間接的に悪影響を受けることは言うまでもありません。中国には食料や飼料だけでなく、様々なものを依存しているので。

 

そういえばバッタはイナゴに似ていますが、食用としてはどうなのでしょうか。バッタ目バッタ科とバッタ亜目イナゴ科で分類的にかなり似ていますが、イナゴを食料としている地域(長野など)の人に聞いたところバッタは食用には不向きなのだそうです。どういうわけか苦くて硬いのだとか。

 

バッタ駆除のアヒル軍団に任せてミッションの成功を祈りましょう。

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