炎症は悪いことしかない/抗炎症効果を探る
有名な解熱剤(鎮痛剤)の成分のひとつにアスピリンというものがあります。みなさんもご存じのアセチルサリチル酸ですね。即効性があり、とても便利な薬ですが長期にわたる服用で胃腸障害や肝臓に負荷がかかることが報告されています。病院でもロキソニンの方が推奨されています。
何事も「これで完璧」みたいなものはないのですが、上記のアセチルサリチル酸は痛みや熱を引かせる目的であれば即効性の視点からはとても良い成分です。しかし内臓に負担がかかる可能性がある、という面もあります。
ではアセチルサリチル酸は悪なのか?使用目的はないのか?という論点なのですが、結論、目的によっては効果が期待できるかも!みたいな研究結果があります。
なんと、ガンに効くんです。もちろんどんなガンでも治せるというわけではないのですが、炎症を抑えることによりガンの進行を遅らせたり治療に使えそうな側面もあるのだとか。
すごいですよね。あの「半分は優しさでできています」の商品は、最近ではロキソニンに負けてなんとなく嫌われ者になっていましたが、実は便利な使い道があるんです。
アセチルサリチル酸は効果的な抗炎症を発揮するので、体内の炎症を抑える=老化を防ぐ?みたいな考え方もできるようです。そういえば脳内のうつ状態は炎症反応が出ているのだとか…本当ならアセチルサリチル酸を摂取することでアンチエイジングもできてガンも抑制できてネガティブ脳をやっつけることもできるのでしょうか。
なんだか奇跡みたいな薬ですね。
どこまで効果が実証されているのか、また、個人差がどれくらいあるのかみたいなところもあるのですが、うまく使用すればプラスなことが多そうです。
ちなみに短気な人にアセチルサリチル酸を飲ませると治る、みたいな意見もあるようですよ。
本当は「半分は優しさでできています」は使えない薬なのでは?と思っていたのに、実は使い方次第でめちゃめちゃ便利な薬だった、ということですね。
参考文献