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【考察】いきなり!ステーキ/実は最初から微妙だった

2019年12月28日

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【考察】いきなり!ステーキ/実は最初から微妙だった

2019年12月28日

【考察】いきなり!ステーキ/実は最初から微妙だった

近所にいきなりステーキが出店した際、真っ先に食べに行った記憶があります。どんなものかともの珍しくて、試さずにはいられませんでした。
さほど広くはない店舗で、もちろんすべてカウンター席(立ち食い)!このときすでに、ワクワク感より立ち食いで料理が用意されるのを待つ、ということがなかなかダルかったです。店名はいきなりステーキですが、料理の提供時間は別に「いきなり」ではないですからね。普通の待ち時間でした。

とは言っても楽しみにしていたステーキ!早速注文した料理を試食!確かそのときはヒレステーキをいただきました。おいしいんです。おいしいことに変わりはないのですが、正直、普通でした。期待しすぎですかね。そして、最初はおいしく食べていたのですが、途中から立ったまま食べることに飽きてしまいました。両手はフォークとナイフの操作で忙しいし隣のお客さんとは距離が近いし、妙に気を使って食事をしなければいけませんでした。

おいしくいただいたのですが、その日、僕の感想は「もういいかな」でした、その日以来、いきなりステーキに食べに出かけたことはありません。(ファンの方がいらっしゃったら申し訳ないのですが、飽くまで個人的な感想なのでご容赦ください。)

しかし、その店舗はわりとお客さんが並ぶことが多く、今でもそこそこ混んでいます。以前より客足は減ったイメージはありますが、好きな人は好きなんだな、といった印象です。

そもそも最近の「株式会社ペッパーフードサービス売上低迷」の根本原因はなんだったのでしょうか。単純に店舗の拡大を急ぎすぎたのでは、という声が多いですが、僕はそれと併せて低価格路線に絞った戦略が息が続かなかった原因ではないかと考えています。

基本的に飲食業界は人件費を削らないと利益が出しにくいシステムを採用している会社が多く、いわゆるアルバイトの方を利用する機会が多数です。飲食店の平均時給はわかりませんが、いきなりステーキだと1,100円とか1,200円とかいう広告が見つかります。もしかしたら他の飲食より1割くらい高いのかもしれませんが、それでも決して高くはないですよね。ホール業務だけならわかりますが、ステーキを火加減をみて焼いていき提供することは、やはり技術が必要だし簡単ではないと思います。
どこまでアルバイトに任せているのか、みたいなところは店舗によって裁量が異なるかとは思いますが、果たして上記の時給が妥当かどうかは考える余地がありそうです。

結論、低価格路線の商売は時代にそぐわず淘汰されてしまうのではないでしょうか。もちろんマクドナルドみたいな安価なサービスもありますが、あれはステーキみたいな食事とはまたコンセプトが別なので。

安いと利益が微々たるものになり人件費もあがらない。あがらないから人も育たず離れていく。そんな負のスパイラルが生まれていたのではないでしょうか。そして一気に加速させて店舗拡大が資金をショートさせ、客足が追い付く前にコストを前払いしたかたちになったのかもしれません。ステーキ屋さんはそんなにたくさん店舗いらないですからね。

飲食業界は夢のある業界なので、常に試行錯誤して最適解を導きだせれば大きく儲けられそうです。ダメだったモデルを見て勉強すると失敗しないで済みますね。

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